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失敗から学ぶ他人のありがたさ

専任アドバイザー

井阪 有希

失敗から学ぶ他人のありがたさ

私の座右の銘に一つに「人生経験、全て自分の財産」があります。

セッションの中では、クライアントさんに気づきを与えるということを意図として
質問をするようにしていますが、

初めから、その意図を持って質問をしていたわけではありません。

実践をして改善をし、また実践をして・・・の積み重ねで今のスタイルになりました。

その実践の中で、失敗が今に活かされていることを2つをご紹介いたします。

1つ目の失敗は、コーチングを学び始めたときの失敗です。

当初の私は質問が長く「何を質問されているのかわからないからもう一度言ってください」。と言われたものです。

今思い出しても恥ずかしい。

はっきりは覚えていませんが、自分が答えて欲しい答えに誘導するような質問をしていたのだと思います。

その頃は、シンプルな質問ができるようになることを目指していました。



2つ目の失敗は、プロ意識の高さです。

保育士時代、「痛いところを突いてくる」と同僚によく言われました。

「保育のプロとして、それは間違っている!」と思うことがあれば、
それを遠回しに言うと伝わらないし、くどくど言うのも嫌いだったので、
言い方は気をつけながらも、思ったことを伝えていました。

そして、万一相手が「言われて嫌だ!」と感じたならば、「それは当たっているから、図星ということでしょ!」

相手が気づいていないのであれば、それを指摘するのは、相手にとってもありがたいこと!くらいの傲慢な態度だったのかもしれません。

今思うと、ほんと嫌なやつですよね。

でも、それは大失敗です。相手への攻撃は、全部自分に跳ね返ってきます。


では、この2つ目の失敗をどのように伏線回収をしているのかということですが。

セッションでは
相手に気づきを与えるということを意図として質問をしているので、

質問によって、クライアントさんが気づいていないことを気づくのは当然だと思っていたのですが、

セッションを受けてくださっていない方が、
「とても良い質問ですね。今、質問されたことで気付きました」
「どうして、そんなに的確な質問ができるのですか?」「どうして分かるのです?」とおっしゃってくださったことで

「どうしてかな?」と自問自答したときに
『図星=相手が気づいていないこと』これをセッションでは活かしているのかもしれない!と気づきました。

自分では当たり前で、疑問に思わなくても他人の質問によって、気づくことができるのですよね。
改めて、質問の重要性を感じました。

それと同時に
「価値のある仕事をさせていただいているのだな」。と改めて自己承認することができました。

人の存在って、ありがたいですね。