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潜在意識(無意識)と発明について

専任アドバイザー

小野 京子

潜在意識(無意識)と発明について

みなさん、新しい製品、テクノロジー、新薬などの発明がどんなプロセスを経てなされているか、ご存知ですか?

発明(何か新しいことを思いつく)というプロセスには、潜在意識(無意識)が関わっています。
今日は無意識という言葉を使いますね。それらの研究で無意識という言葉が使われているので。

発明しようとしてずっと頭で考え続けていてもダメで、頭を休める必要があります。

ある研究によると、「孵化:インキュベーション」という段階が必要なんだそうです。
さなぎの状態と同じです。
外から見ると何も起こってないように見えるけれど、次の段階に向かって着々と準備をしているんです。

発明の瞬間は、頭で考えていない時、散歩やシャワーを浴びている時や、夜見る夢の中でヒントを得たりします。

孵化の状態で、無意識とつながっているんですね。

産業界は今、躍起になってイノベーションを目指しています。
そして無意識から生まれる新しい視点やアイディアを求めています。
U理論というM I Tのオットー・シャーマン博士が提唱する方法があります。
それは今までの古いものを手放し、無意識から立ち現れるものを掴むのです。
つまり意識(知っていることや常識)を手放し、無意識にジャンプするのです。

発明やイノベーションには、無意識と関わることがとても重要になります。

イノベーションや新しいアイディアのプロセスは、
①まず課題について考える
②次に考えることをやめて無意識とつながる
③閃きを得る
④そしてその閃きを現実的に検討します。

一度「無になる」ことが大切です。
「無」の状態とは、何もない状態ではなく、エネルギーが充実している状態です。禅の大家である、鈴木大拙は、「禅は、生の復活」と言っています。
そんな時間は、何かのアートに没頭している時にも訪れます。
無の状態は、頭で考えていたり、悩んでいる状態では訪れないのです。

新しいアイディアや解決策が思い浮かばない時に、散歩したり、ダンスしたり、歌を歌ったり、絵を描いたりすると、きっと次に進めることでしょう。