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澄んだ瞳

専門アドバイザー

井阪 有希

澄んだ瞳

子どもの瞳は、どうしてあんなに澄んでいるのでしょうか?

私が、0歳児の子どもを担任していた時、

子どもたちの澄んだ瞳をみるたびに
「この瞳には、きれいなものだけ映してあげたいな〜」と。
そんな事をよく思いました。

その瞳からは、ポロポロと大粒の涙が、よく溢れてきます。

子どもの涙を見るたびに胸が痛みます。

そんなに悲しいの?
そんなに辛かったの?
そんなに寂しかったの?

その涙を速く止めてあげたくて
「だいじょうぶだよ」
「よしよし」
と言ってたけれど・・・。

でも、本当はね。
「泣きたいだけ泣いていいんだよ」
「自分の気持ちを思い存分出していいんだよ」と思っていたよ。

「自分の気持ちが落ち着くまで、いつまでも付き合ってあげよう」
と心に決めていた。

無理に泣き止ませても意味がない。
自分で自分の気持ちをコントールできる力の方が大切。

そのためには、とことん付き合う覚悟は大人には必要だと私は思います。

人生には、色んな問題が起こります。

でも、それを乗り越える時には
自分の気持ちをコントールしていく力は絶対、必要です。

子どもに泣く事を止ませることは、子どもに辛抱、我慢を教えていることではない。
子どもは自分の気持ちを受け止めてもらえない。自分の気持ちを出してはダメなんだと受け取ってしまう。

大切なのは、自分の気持ちを自分で立て直す力が大切で、その力を育んであげる必要があると私は考えています。

自分の課題は自分で乗り越えていくしか解決できないのだから。

子どもの気持ちをしっかり受け止め、
そして、
乗り越えた先を楽しさをたくさん体験させてあげたいですね。