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SUNRISE






  


      

専門アドバイザー

山内 元

SUNRISE

1945年、この国は何もかも手放しました。

人々は汗と知力を傾け、豊かさを求め、がむしゃらに生きました。

やがて経済大国を築き、"Japan as NO.1”に浮かれ富と名誉を両手に抱え、
目的を成し遂げたかのように見えました。

一夜の夢は崩れ、
あの空虚に満ちた飽食の日々は、本当の豊かさではなかったのだと。

目的を無くし、存在を否定し、行く末もなく、そんな日々の始まり。
しかし、顔を上げ、人々は言う、これからがはじまりじゃないのか?

転んだならば立ち上がり、踏みつけられたなら這い上がり。
無くしたならばまた探し、間違ったならまたやり直し。
振り返るにはまだ早く、立ち止まるまでにはまだ若く。
芽生えた夢はまだ蒼く、約束の場所までまだ遠く。

とめどない欲望を省みる無垢な瞳と、惜しみない優しさで愛を守る強さを。
前をまっすぐ見て伝えられる明日を。

少しづつ、少しづつ、積み上げて。